経営者メッセージ

ホームインタビュー「チェンジ・チャレンジ」で変化をチャンスととらえる

2011月10月05日

「チェンジ・チャレンジ」で変化をチャンスととらえる

株式会社アイフリーク

伊藤幸司(敬称略)

代表取締役社長: 伊藤幸司

宮城県出身。1994年明治大学経営学部卒業後、伊藤忠商事入社。2004年株式会社フラクタリスト入社、COOとして株式公開を果たす。2007年株式会社アイフリーク入社、翌年取締役に就任。2010年代表取締役に就任。創業者である代表取締役会長永田と2代表制で激変するモバイルビジネスに取り組んでいる。

──まず、事業環境の変化についてお聞かせください。

伊藤 当社がこれまでフィールドとしてきたフィーチャーフォン(従来の携帯電話端末)のモバイルインターネットでは、キャリアがマーケットメーカーでした。しかし、スマートフォンでのモバイルインターネットでは、iOSやAndroidといったOSがイニシアチブを取るようになり、それに伴い海外のデバイスメーカーも参入してくるため、モバイルビジネスを取り巻く環境が複雑化してきております。こうした環境の変化に加え、どのくらいのスピードでスマートフォンの普及が進むのか、読みにくかったこともあり、難しい事業環境だったといえます。

──そうした中での御社の取り組みについてお聞かせください。

伊藤 環境の変化に対応するため、我々は「チェンジ・チャレンジ」という標語を掲げて、課題に取り組んで参りました。まず、「チェンジ」ですが、既存のビジネスであるモバイルコンテンツやEコマースに関して、より良い価値を提供するとともに、高利益体質を目指して業務効率を向上させようという目標を掲げました。一方の「チャレンジ」ですが、マーケットで大きなパラダイムシフトが起こっている中、いかに「良い場所」をとるためのビジネスモデルを作るかに邁進しました。

──「良い場所」というのは具体的にどういったものでしょうか。

伊藤 例えば、従来はキャリアのインフラの中に当社のサイトを置き、「300円でデコメ〓が取り放題です」という棚売り型のビジネスモデルを行っていましたが、ユーザビリティの更なる向上を考えて、スマートフォンで「スグデコ!」というアプリを開発しました。「スグデコ!」は、ユーザーの作成したメッセージを当社サーバへお送りいただくと、自動的にデコメへ変換するという自動化エンジンです。キーワードを抜き出すだけではなく、いろいろなテイストや、若い人たちの口語体などをデータベース化し、様々なバリエーションのデコメも提供できるようにしています。このアプリは、一番初めに一部のソフトバンクモバイル機種でプリインストールされたのですが、他の機種にも採用されるようになり、「良い場所」が取れたと感じています。今後は、他の全てのキャリアでも採用いただくことができるように企画・開発を進めます。

──研究開発にはかなり力を入れているのですね。

伊藤 そのとおりです。昨年、「Tech Labo」というアプリ開発のためのプロジェクトを創設し、多数のアプリを提供しました。その成果のひとつとして、「ちゃぶ台返し」というスマートフォンアプリがあります。これは50万近いダウンロードを得る人気アプリとなりました。「ちゃぶ台返し」は、ちゃぶ台をひっくり返すように携帯端末を振り上げて、画面内の「ちゃぶ台」を飛ばすゲームです。ちゃぶ台の飛距離を競うシンプルなゲームですが、人が集まるシーンで楽しんで使っていただくことができました。つまり、立派なコミュニケーションツールのひとつとして利用いただくことができたのです。当社は今後もいろいろな市場分析を行い、「人と人とをつなぐコミュニケーションツール」を開発・商品化したいと考えております。

──12年3月期の業績見通しについてはいかがでしょうか。

伊藤 12年3月期の売上は、前年並みでやや横ばいを見込んでいますが、将来さらに拡大が見込まれる市場に合わせ、我々の事業も大きく成長させるための、種蒔きの時期だと思っております。スマートフォンの急速な普及で大きなパラダイムシフトが起きているモバイル業界ですが、逆にユーザーを囲い込めるチャンスでもあります。モバイルコンテンツに関しては、従来型のデコメやきせかえツール〓の既存事業を発展させること、ソーシャルアプリのヒット商品を作ること、そして「スグデコ!」のようなプラットフォームを作ることに注力して参ります。また、海外市場の環境も統一され、大きな市場環境が出現しています。従来の発想ではなく、ダイナミックに活動して参ります。

──株主還元についてのお考えを聞かせてください。

伊藤 前期は創立10周年ということもあり、記念配当をさせていただきました。また、投資家の皆様により投資しやすい環境を整えることで投資家層の拡大をはかるべく、株式分割もいたしました。株主の皆様に、当社のファンになっていただけたら、というのが一番の思いです。

──どうもありがとうございました。
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